要件の固まっていない案件については、納品までに与えられた期間や規模感が定めることが困難なため、見積額が大幅に上昇するなど、お客様の負担が増えることになります。
システム開発にかかる費用は、ほぼ「人件費」で構成されます。そのため要件が定まっていない案件をお請けする場合、要件を明確にするための調査・調整するための「期間」を要するだけでなく、その部分の「人件費」がさらに上乗せされることになります。
要件が固まっていない案件の場合は、まず「要件を固める作業」として期間と費用を設定し、それから実際の「システム開発」の費用を改めて設定させていただくといった、段階的なお見積をご提案させていただくなど、状況に即した形で進めさせていただければと思います。
短期間で要件を固めながら、同時に開発を進めることを強引に求められる案件が、よくあります。
このような案件は、当職をはじめとする開発メンバーに大きな負担をかけるばかりか、発注元の皆様にも業務上の調整が間に合わないなど、負担を強いることが多く生じます。
また案件の遂行が可能なメンバーにもスキルも求められるため、費用面で高額になることがあります。
システム開発メンバー全体のモチベーションが低下する原因にも繋がり、メンバー交代など支障が生じるリスクもあります。
「人件費」は「お金」だけではなく、「人材」や「関係」も含めた広義な意味として捉えていただければ幸いです。